夢と睡眠と記憶のリンク

私たちの体は、寝ている間に脳内で記憶情報の整理が行われます。大事な記憶は固定され、怒りや恐怖などの感情は抑制されます。

記憶の整理には、夢も関係しているといわれています。

夢の内容は現実とリンクしていて、その作業を通じて、記憶や感情を整理しています。

夢の内容は、あまり覚えていないことが普通です。

 

夢を覚えるようになってしまうと、現実との区別が付きにくくなってしまうため、夢の記憶を残さないようにしていると考えらえます。

 

朝までぐっすり眠れて、夢が思い出せないのは、記憶や感情が適正に処理されている証拠です。

逆に不快な夢を見たり、夢の途中で目が覚めたりすることが続くと、記憶情報や感情の情報を整理できず、

かえって恐怖の記憶や不安の感情が夢によって強化されてしまう場合があります。

 

悪夢の原因は、起きている時に受けた強い恐怖感や不安です。

さらに、悪夢によって目覚めてしまうと情報の処理が中断され、嫌な記憶が消去できないのです。

 

では、少しでも悪夢を見ないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか。

それは、寝る前に副交感神経を優位にして、リラックスする事です。リラックスした状態で入眠する事で

恐怖感や不安感への意識を遠ざけ、記憶の整理が適正に行われます。

記憶・情報の整理を適正に行うには、悪夢を見ずに質の良い睡眠を取ることが必要です。

朝起きて嫌なことが忘れられない時は、睡眠の質が低下しているといえるかもしれません。

 

睡眠前に心や体をリラックスさせ、睡眠を確保することを意識してみてください。

質の良い睡眠を取ることができれば、自然と嫌な記憶は薄れます。

そして、次の日には明るい気持ちでスタートができます。