疲労の原因

私たちの体のバランスを維持する自律神経を酷使した結果が「疲労」だといわれています。

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。運動が行われているときには交感神経が活発になり、

活性酸素が大量に発生し細胞にダメージを与え、これが疲労の原因となります。

野外でスポーツなどをする場合、暑い日と涼しい日で疲れ方が違います。

これは暑いと体温調節などで交感神経を酷使するため疲れが増してしまうからです。

このように運動による疲労のほか、長時間のデスクワークなどによる精神作業疲労やパソコン画面による目の眼精疲労などがあります。

これら全ての疲労は、細胞のダメージによる合図が大脳に伝わって疲労感が生まれます。

しかし、『隠れ疲労』と呼ばれる、疲労を感じる脳が時には疲労を感じない状態があります。

実際の疲労の度合いと、自分で感じる疲労感の間にズレが起こっている状態です。

仕事や運動への意欲や達成感が強いと、疲労感を感じなくなってしまい、これが過労死の原因になることも多く、とても危険です。

 

脳が疲労のサインにまず気づくことが重要です。仕事中に「飽きた」と感じたら、それは脳が疲労のサインを送っている証拠なので、

無理に集中しようとせずに休息を入れるのがいいでしょう。

しかし何よりも、良質な睡眠が疲労の唯一の回復法だといえます。

睡眠中は大脳も自律神経も昼間の重労働から解放され、疲労回復因子と呼ばれるたんぱく質の働きで、脳の疲労が回復します。

 

疲労を溜めない睡眠習慣の意識をしっかり持つことが大切です。