自律神経を整えて免疫力を上げてがん細胞から体を守る

自律神経には、交感神経(緊張モードの神経)と副交感神経(リラックスモードの神経)があります。

これらの神経は意識とは無関係に働き、体の各臓器をコントロールしています。体温、ホルモン分泌などもこの自律神経の働きによるものです。

日中は、交感神経を優位にして活発な行動をします。夜になって副交感神経が優位になると、寝付きが良くなりぐっすり眠れて、心身の休息と回復ができます。

 

これらの昼と夜の神経モードの切り替えがうまくできなかったり、ストレスや睡眠不足などで交感神経が長い間続く状態により、自律神経のバランスが崩れます。

(**自律神経失調症はバランスの崩れた状態をご参考下さい。こちら→)

 

様々な研究で自律神経のバランスが崩れると免疫が下がることは、明らかにされています。

原因は、交感神経が優位になることでリンパ球の働きを抑制してしまうからです。

リンパ球は白血球の成分の一種で、白血球の約25%を占めています。

チームを作ってウイルスなどの外敵や腫瘍(しゅよう)などの異物を攻撃する免疫細胞です。

チームにはNK細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)がいます。

 

自律神経の乱れは、風邪などを引きやすく体調を壊しやすいだけでなく、さらにはがんが発生しやすい状態を作ります。

がん細胞は、健康な人でも1日に約5,000個も作られることが分かっていて、がん細胞ができると、そのつど退治しているのが免疫細胞のリンパ球です。

毎日毎日退治し続けていますが、退治しきれなかったがん細胞がやがて、塊としてのがんになっていきます。

 

がん細胞退治のためにも交感神経を長時間優位にせず、十分な睡眠で副交感神経が優位の状態をつくり、リンパ球を活性化していくことが必要です。

 

質の良い睡眠習慣は、がん細胞の退治を助けます。

毎日の適切な睡眠習慣は、私たちの体を守ってくれます。