ブルーライトのウソ・ホント

パソコンやスマホから出るブルーライトが、人の体に良くない影響を与えると言われています。

しかし、目に見えないブルーライト。本当に対策しなければいけないほどの影響があるのでしょうか?

ブルーライトとは何なのか、ブルーライトのウソ・ホントをしっかりと見極めなければいけません。

実はブルーライトはパソコンやスマホだけでなく、太陽光や蛍光灯の光にも含まれています。

ブルーライトを多く含むのはLEDです。
LEDは青色と黄色の2色の光だけを混ぜて白色をつくっているため、多くの色からなる太陽や蛍光灯の光よりもブルーライトの比率が高いのです。

 

LEDを含む身近なもの

    • LED照明
    • パソコンのモニター
    • スマホ
    • 携帯ゲーム機   など

ブルーライトの影響を考えるときに注意しなければいけないのが、LED光源からの距離です。LED光源からの距離が近いほど影響は強く、逆に距離が遠いほど影響は少なくなります。その境となるのが、1mです。1m以上離れれば、ブルーライトの影響は減ってきます。

 

テレビを観る時は通常1m以上離れるため影響は少ないのですが、顔から約20cmの距離で使用するスマートフォンやタブレット、40〜50cmの距離で使用するパソコンでは、ブルーライトの影響はより大きくなります。

 

 

ブルーライトの影響で気を付けたいこと

 

  • 目が疲れる

長時間パソコンで作業していると、目が疲れるという症状はブルーライトのせいです。

ブルーライトは波長が短く散乱しやすいため、私たちが意識していなくても、カメラのオートフォーカス機能のように眼が常にピントを合わせようと働き続けるためレンズを調節するピント調節筋が疲労し、眼精疲労の原因になります。

ブルーライトには、目に入る光を減らそうと瞳孔を縮める筋肉を酷使したり、涙を減らす作用もあるなど、様々な悪影響がわかってきています。

「目が疲れる」から肩こりや頭痛へと影響の出る人もいます。

  • 網膜を傷つける

ブルーライトの強烈な光によって網膜にダメージを与えてしまいます。たとえわずかでも、ブルーライトを直視し、浴び続けると、網膜の中心部にある「黄斑」がダメージを受け、加齢とともに増える眼病「加齢黄斑変性」の原因になる場合があります。

  • 体内リズムの乱れ

人の体は朝光を浴びることで朝と判断しています。朝の自然のブルーライト(太陽光)を浴びることで、体は活動を始めます。

しかし夜にブルーライトを見てしまうと、体が朝と勘違いして、体内リズムが乱れてしまいます。

現代では、夜でも照明で明々とさせているコンビニ、深夜までパソコンやスマートフォンなどを使う人のブルーライトの影響は大きくなっています。

その影響は、睡眠を促す“睡眠ホルモン”メラトニンの分泌時間を狂わせ、布団に入ってもなかなか寝られないという状態になってしまいます。

 

ブルーライトの影響でのウソ

ブルーライトのうわさで視力が落ちるというものがあります。ブルーライトは、目を疲れさせる原因になりますが、視力は下げません。

長時間のスマホやゲームの使い過ぎが原因です。環境要因によるものです。

では、なぜ環境要因で近視が進むのでしょうか?

 

手元よりにピントを合わせた状態が続くとその距離を見やすいように順応するために、眼球全体の屈折力(目の度数)が手元よりにかわってくることで、

近視が進むと言われています。長時間眼軸長が伸びて眼球全体の屈折力(目の度数)が固定してしまった場合は、回復が期待できなくなってしまいます。

これが近眼です。

ブルーライトがだめだといわれ悪者になっていますが、私たちの生活の中でLEDを含むVDT(パソコン、タブレット、スマホなどのディスプレイ)は必須です。

使用時間を考え、詳しくブルーライトの性質を知り、目と睡眠の健康を考えていきたいですね。