LED照明について考えてみる

LED照明は、消費電力が圧倒的に低く、かなり明るいという特長を持っています。より明るく、節電にもなるということで多くの場所で採用されています。

街灯をLED照明に取り替え、エネルギーの節約と虫が寄ってこない*ということでも最適だといわれています。

*虫の目は、人間には見ることができない紫外線を見ることができて、紫外線に集まる習性があります。蛍光灯には紫外線が含まれているので、街頭に集まってきます。因みに、この紫外線は、日光の1000分の1と言われているので、肌が日焼けすることはありません。

 

しかし、この便利なLED照明に含まれるブルーライトによる、目や生体リズムへの影響が懸念されています。

  • 不快なほどにまぶしい光を発する

LED照明はブルーライトが凝縮されており、これにより非常にまぶしい光を発し、その光が網膜にダメージを与えます。白色のLED照明をしばらく凝視すると、目が痛んで目を閉じざるを得なくなります。これはLEDの発する光が強すぎることをよく示しています。

 

  • 体内時計への影響

目から入る光が、体内時計を調整する役割を果たしており、睡眠と密接な関係があります。夜遅い時間帯(例えば、習慣的起床時刻から14時間後以降)に強い光を受けることは、メラトニン(別名睡眠ホルモン)分泌抑制作用は強くなり睡眠障害に発展する恐れもあります。

調査によると、白色LED照明をトンネル内の照明に使用した場合、夜間のメラトニン分泌量を5倍も抑えてしまうことも判明されています。また、LED街灯のまぶしすぎる光が野生動物に悪影響を与えてしまう可能性も示唆されています。

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LED照明の使用は、ブルーライトの体への影響が最小限になるように照明をコントロールすることが必要です。

 

LED照明を快適に使用するために『夜間のメラトニン分泌抑制への対処方法』

 

  • はブルーライトが少ない電球色を使用すること。(多くのLED電球は、大きく分けて昼光色、昼白色、電球色と調節ができます。)

昼光色(寒色系の青っぽい)

昼白色(中間色の白っぽい光)

電球色(暖色系のオレンジっぽい光)

 

  • スタンド照明(局部照明)を活用する

就寝前の読書時など、視覚情報を適切に得るために十分な明るさを確保することも快適な生活には欠かせません。そのような場合にはスタンド照明などの局部照明を活用しましょう。

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