鼻呼吸のススメ

日本人の7割は口呼吸!

健康成人の場合 平均15(回/分)呼吸をしているといわれています。

1日に換算すると15回/分×1440(分)=21600回となります。

この21600回を鼻呼吸にするメリットを紹介します。

鼻呼吸のメリット

①加温加湿作用
鼻腔の粘膜に生えている多くの繊毛には、吸気時にほこりや花粉などの異物を除去したり、湿度を調整する加湿作用、冷たい空気が直接肺に到達するのを防止する加温作用などがあります。これらの働きでウイルスなどの呼吸器感染症にかかりにくくなります。
逆に言えば、口呼吸では加湿されない空気が直接体内に入るわけですから有害なウィルス・冷えた外気・乾燥した空気が体に直接入れるので喉の障害が起こりやすく、唾液の分泌も抑制されてしまういます。

 

②空気の流入量の増加
鼻呼吸により自然に腹式呼吸となりやすくなります。この腹式呼吸により深い呼吸が可能になると、多くの酸素を取り入れることができて、各臓器への血流量が増し、供給酸素量も増加します。つまり臓器が活発に働きやすくなるということです。

 

③唾液分泌の促進
鼻呼吸をすることで、口の中は乾燥しにくいため唾液で湿り、細菌の増殖を抑制できます。すると虫歯や歯周病になりにくい上、口臭も少なくなります

 

④冷え性を改善し免疫力を上げる
鼻呼吸にて深呼吸が促されると、呼吸がゆっくりになり副交感神経が優位になります。
深く大きくゆっくりと鼻呼吸をすることで副交感神経に働きかけ、末梢血管を拡張させ、末端の血流を促進し、冷え性の改善が期待できます。
冷え症は全身の血流が悪くなり、肩こりや便秘などさまざまな影響があるほか、免疫力も低下してしまいます。

 

鼻呼吸の仕方

 

鼻呼吸で緊張と不安対処してみましょう
目を閉じ無理のない範囲、できる範囲でやってみます。

1.右の鼻をおさえ左の鼻孔から3ゆっくり数えて息を吸う
2.左の鼻をおさえ右の鼻孔から6ゆっくり数えて息を吐く
これを2-3回繰り返す

3.右の鼻をおさえ左の鼻孔から4ゆっくり数えて息を吸う
4.左の鼻をおさえ右の鼻孔から8ゆっくり数えて息を吐く
これを2-3回繰り返す

5.右の鼻孔をおさえ左の鼻孔から5ゆっくり数えて息を吸う
6.左の鼻孔をおさえ右の鼻孔から10ゆっくり数えて息を吐く
これを2-3回繰り返す

 

ストレスを感じるとき、寝る前など試してみてはいかがでしょうか。質の良い睡眠のためにもよい習慣です。