寝すぎてしまう人、実は雨のせい?

家で過ごす時間が増えて生活リズムが変わり、寝ても寝ても寝足りない・・・という状態になっている方はいませんか?

 

さらに、これからの季節は、雨の日がふえることで、雨が降ると身体が重だるくなってやる気が出ない日が出てきます。その結果眠りすぎてしまう傾向になります。
それはなぜでしょうか。
気圧の変化と自律神経の働きに関わりがあるためです。
晴れて高気圧になると酸素の量が増え、交感神経が優位になり呼吸数や脈拍も上がりやすく体は活動的なりますが、雨などで低気圧になると酸素の量が減り、副交感神経が優位になって呼吸数も脈拍も低下します。
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低気圧が引き起こす体への影響は?
    • 低気圧で酸素が薄くなり酸欠状態になります。
      低気圧帯では上昇気流が起きているので、空気中の酸素濃度が薄くなります。そのため、体や脳がうまく酸素を取り入れることができずに酸欠状態になり、生あくびが出たり眠気が強くなります。頭痛が起きたり、吐き気を感じる人も増えます。

 

    • 自律神経が乱れる
低気圧で酸欠状態になると、体を休めようと副交感神経の方が優位になってしまいます。いつも通り体が動かずだるくなるのは、このように自律神経の乱れが生じるためです。二つの神経バランスのコントロールがきかなくなり、体をいつも通りに動かすのが困難になるのです。
    • 代謝機能が低下する
      前述の自律神経が乱れている状態では、体の代謝機能も正常に働きません。血行不良、むくみによる関節痛などの症状が出てきます。

 

低気圧への対策は?
  • 深呼吸をする(体に酸素を取り入れ、酸欠状態を回避します)
  • ストレッチなど軽く体を動かす(運動することで血行が良くなり、だるさを減らす)
  • 背中や腰を温める(自律神経系は、脳から首の後ろ、背中から腰の背骨付近を通っています。背中や腰を温めることで神経系周辺の血行が良くなり、自律神経の乱れを整えます。)
昼間は、ストレッチなどの隙間運動を取り入れて酸素をたくさん取り入れることで、活動的になれます。その活動的な行動は夜の心地よい睡眠をもたらします。
特に雨の日は、意識的に深呼吸を増やし、低気圧対策をしてみてください。